シュガークラフト教室を始めるには? その1「資格」編

シュガークラフトやアイシングクッキー教室を始めたい!!

そんな夢を持っている人も多いのではないでしょうか?そこで、シュガークラフト教室の始め方の例をご紹介します。

住んでいる地域や個人の事情など、教室を開くのには様々なことが絡んできますが、ご自分のケースに照らし合わせながら参考にしてくださいね。

まずは、シュガークラフト教室(またはアイシングクッキー教室)を開くのに「資格」が必要か?ということ。

質問もよくありますが、答えはノーです。それに関する「公的な資格」というものは現在の日本にはありません。

では、「資格」についての説明から始めましょう。

いわゆる「資格」には、「国家資格」と「民間資格」と呼ばれるものがあります。

一般に資格とは、「何らかの試験に合格して得たもの」と考えられています。

合格証書はその事実を形にしたものです。

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「国家資格」

法律に基づき与えられる資格を国家資格といいます。

弁護士や医師が代表例です。

試験制度が法令によって定められ、試験内容に対応した業務独占領域が与えられたり、名称の独占する権利が与えられます。例えば、医師でもない人が医師を名乗り診察することは許されませんし、時々その容疑で逮捕された人の話題がニュースになったりしますよね。違反すれば法律に則って処罰されます。


「民間資格」

民間資格とは、法律に基づかない資格のことです。

民間資格は、「団体が一定のルールに従って、知識や技能を検査し、相応の結果を出した人に与えるもの」です。

有名なものでは、日商簿記検定試験、実用英語技能検定(英検)などがあります。

名称は、資格、認定、検定、スペシャリスト、、など様々あります。

こちらはその道の専門家・業界の団体が運営していますので、資格自体がビジネスとしての側面が大きいものもあるのですが、資格の種類によっては、就職や起業の時に役立ちますし、仕事の幅が広がり専門性も向上させることができます。


では次に、「食に関する資格」を見てみましょう。

 

「管理栄養士」(*国家資格)

管理栄養士になるには2つの方法があります。

  1. 栄養士養成校である短大、専門学校で栄養士資格を取得→実務経験を積む(栄養士として働く)→国家試験に合格する。
    ※国家試験合格率は10~20%程。
    (栄養士としての実務経験年数について)
    栄養士養成校である2年制の短大、専門学校で栄養士免許取得→実務経験3年必要
    栄養士養成校である3年制の短大、専門学校で栄養士免許取得→実務経験2年必要
    栄養士養成校である4年制の大学、専門学校で栄養士免許取得→実務経験1年必要
    ◆つまり、栄養士養成校入学後管理栄養士国家試験受験資格を得るためには、計5年かかることになります。
  2. 管理栄養士養成校である大学、専門学校で指定単位を習得し国家試験受験資格を得た後、4年生の3月に行われる国家試験に合格する。
    ※国家試験合格率は約80%です。

どちらも、国家試験に合格しなければ、栄養士しか取得できません。管理栄養士を目指す場合、管理栄養士養成校にしたほうが取りやすいと言えるでしょう。


 

「栄養士」

栄養士資格は都道府県知事から免許を受ける資格ですが、国家資格ではありません。

栄養士とは栄養に関する専門的な知識を活かし、栄養の指導などを行なう為の資格です。

栄養士を必要とする職場は病院、福祉施設、学校など必要とされる場所は多くあります。

資格の取得には管理栄養士養成施設(4年制)又は栄養士養成施設(2~4年制)を修了することで資格を取得出来ます。

受験資格

各管理栄養士養成施設、又は各栄養士養成施設の受験資格

資格試験の内容

管理栄養士養成施設、又は栄養士養成施設を修了する事で得られる免許資格の為、試験内容はそれぞれの養成施設の入学試験の内容となります。


 

「調理師」(*国家資格)

調理師免許とは、調理師法に基づいて都道府県知事から与えられる国家資格です。調理師免許をもっている者しか、調理師を名乗ることはできません。

調理師免許を取得するには、調理師試験を受験して合格する方法と、厚生労働大臣が指定した調理師学校(養成施設)を卒業して取得する(調理師試験は免除される)方法の二つがあります。

調理師試験の受験資格は「中学校を卒業していること」、あるいは「小学校を卒業して5年以上調理業を経験している者」等となっています。

調理師免許がなくても料理の仕事は実質的にできるし、法的にも認められています。この点が「免許」といっても、弁護士や医者の「免許」とは異なるので注意が必要です。

しかし飲食店などでは、調理師を置いて調理の業務を行うよう努めなければならないとの定めもあり、調理師免許は今後重要なものとなっていくともいえます。

試験の科目

衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、調理理論

試験の合格率は、全国平均で74%程度です。


 

「製菓衛生師」*(国家資格)

製菓衛生師は国に管理されている資格でありパンや菓子などの製造の品質向上を目的としてる国家資格です。

製菓衛生師は製菓を行なう上で必ず必要な資格という訳ではありませんが、製菓衛生師資格は製菓技術の向上や製菓技術の習得度を示す事の出来る資格です。

資格の取得には各都道府県によって行われている製菓衛生師試験に合格する事によって取得出来ます。

受験資格

・指定の製菓衛生師養成施設で1年以上製菓衛生師として必要な技能を習得した者
・2年以上製菓師製造業に従事したもの

資格試験の内容

試験科目:「衛生法規」、「公衆衛生学」、「食品学」、「食品衛生学」、「栄養学」、「製菓理論及び実技」

資格の合格率

合格率は試験を実施する都道府県によって異なります


 

「菓子製造技能士」

菓子製造技能士は菓子の製造に関する技術の技能検定制度による資格であり、各都道府県の職業能力開発協会によって試験が実施されている技能認定資格です。

国によって管理されている資格の為、信頼度や注目度も高く菓子製造に従事している人の多くが受験している資格です。

資格には「和菓子製造作業」「洋菓子製造作業」二つの資格に分かれています。

受験資格

実務経験:
【1級】…7年以上
【2級】…2年以上
※一部の免許、資格を所有している場合には必要な実務経験が短縮される場合があります。

資格試験の内容

和菓子製造作業:
【1級】
・織部模様のじょうよまんじゅうの製造
・練り切り製品(はさみ菊)の製造
・羊かんの紋様埋め込み及び餡(あん)すり込み加工
・扇形羊かんの包丁仕上げ

【2級】
・小麦まんじゅうの製造
・練り切り製品(斜めへら切り菊)の製造
・どら焼きの皮の製造

洋菓子製造作業:
【1級】
・4種類のビスキュイ・ア・ラ・キュイエールの製造
・デコレーションケーキの仕上げ

【2級】
・ジェノワーズ(溶したマーガリンを入れたスポンジ生地)の製造
・デコレーションケーキの仕上げを行う

資格の合格率

各都道府県職業能力開発協会によって合格率は異なります


「食品衛生責任者」

食品衛生責任者とは飲食店などの営業許可施設ごとに選任される責任管理者です。

飲食店などを営業する場合には食品衛生責任者を選任し保健所へ届け出る事が定められていることから、飲食店の営業を行う場合には食品衛生責任者が必要不可欠な資格所有者となっています。

資格の取得には各都道府県の行なう講習会を受講する事で取得出来ます。国家資格ではありません。

また栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、船舶料理士、食品衛生管理者などの資格の所有者は講習会を受ける事無く食品衛生責任者になれます。

受験資格

受講資格は講習会を行なう都道府県によって異なります。

資格試験の内容

・衛生法規・公衆衛生学・食品衛生学


その他に、ソムリエ、フードコーディネーターやカフェプランナー、利酒師、チーズプロフェッショナル、野菜ソムリエ、フードアナリスト、

などなど、食品関係の資格で調べればまだまだいろいろ出てきます。

制度や内容、受験資格、資格の生かし方など、興味のある方は調べてみてくださいね。


 

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そして、一番肝心な、シュガークラフトなどのお教室を開くには、

シュガークラフト、アイシング、お菓子まで含めても上記に記したような公的な資格は必要ない。。ということです。

「教室の資格を取った」「資格認定講座です」という話しは良く聞きますが、それはあくまでもその人が通った教室(個人)や運営団体などが発行している資格であって、その分室など名前を名乗るのには必要かもしれませんが、管理栄養士のようにその免許がなくては業務を行えないとか、営業許可のようにそれがないと開業することができない、、というものでありません。

もちろん、どこかのお教室の資格を取っていれば、この先生はそのお教室のカリキュラムを全て習得している先生である、、という証明になりますので、生徒さんがお教室を選ぶ際には目安になりますし、自分だけの力で教室を開くのにはまだ自信がない、、という人は、資格を発行する教室に通って合格すれば、技能も自信も身につくことになります。

ただ、シュガークラフト限らず公的な資格のように合格ラインや試験内容がオープンなわけではありませんので、資格取得の事実だけを見て=どの程度の能力かを判断するのは、外の人間には難しい場合もあり、そこが短所とも言えます。

そう言った長所短所をしっかり踏まえて、資格認定を目指す人は、納得するまでよく調べて受講してくださいね。

 

また、はじめに説明した調理師や製菓栄養士などの国家資格もお教室を開く為には必要ではありませんが、それを持っている先生ならば、その資格がその先生の経験や知識、技能を証明してくれますので一層信頼出来、教室を選ぶ際の選択肢になりますので、持っている先生は有利といえるかもしれませんね。

実際、公的民間問わず資格を保持している先生は多いですし、世の中はどんどん進んでいますので、そう言う意味でも先生をしながらも新たな資格を取ってブラッシュアップを続ける先生は人気があるようです。

とは言え、どこにも通っていなくて独学でも、趣味で作っていたシュガークラフトやお菓子が評判になって自然と生徒さんが集まってしまった、、というケースもありますし、そういう場合もお教室を開くことはできるのです。お教室は最終的には、やはり先生の技能や人柄などの魅力も大きいかなーと、いろいろな教室に通った経験からも思います。

 

それから、シュガークラフトは国内外でいろいろなコンテストがあります(最近ではアイシングクッキーもコンテストの対象になっているようです)ので、そこで賞を取って腕を磨くことも、作品の魅力が大事なシュガークラフト教室の先生には武器になるかもしれませんね。大小様々なコンテストが行われています。いわば登竜門を作ってくださっているので、ぜひ挑戦してみたらいかがでしょうか?


ついでに、お教室での販売について説明します。

そのお教室で製造した「食品」を「販売」する場合は、保健所に申請を出して菓子製造業の「許可」を取り、先生も食品衛生責任者の資格を取る必要があります。

お教室はあくまでもそこで生徒さんが自分で作って自分で消費するということになりますが、作ったものを他者に販売するということは全く別のことになるのです。自宅のキッチンやリビングダイニングでお教室は開けますが、そこで作った食品を販売することは出来ません。そこには注意しましょう。(詳しくは「販売するには?」の章を見て下さい。)

シュガークラフトの場合、販売するシュガーケーキが中身がダミーケーキ(スチロール)ならば、食品ではありませんので販売可能です。中身がケーキのウエディングケーキは販売できません。

例えば生徒さんがお教室で自分の為にウエディングケーキを作ったとしても、そのお教室が製造許可を取っていないと式場に持ち込めない、、というケースもあるようですので、ウエディングケーキを作る際は式場にまず確認してから中身を決める方が良いでしょう。

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また、ベビーシューズなどを引き出物として作りたい、、という希望もあるようですが、そう言ったものの場合はそれが食用ではなく「観賞用」であるとすれば販売できるようです。ウエディングだけでなく、例えばフリーマーケットなどで販売することもあるようですが、その場合も観賞用として売れば問題はないようです。

ともかく、販売については事前に販売先にしっかり確認することが必要です。

 

 

 

 

 


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