今日のテーマは、
シュガークラフトとマジパン細工の違いについて
そもそも、一般的には
「シュガーペースト・・・、お砂糖のクラフトってことかな?」
「マジパン??それってどんなパン??」
・・と言う感じですよね。
どちらも、
「洋菓子のデコレーションの技術」の名前です。
使う材料と技術が違うとはいえ、かなり近くもあるので、そのこと自体を知らない人はもちろん、洋菓子業界の人にも混同されたり、勘違いされたりしていることが多いものなんです。
ケーキ屋さんが人形細工をするとしたら、使うのはほとんどの場合マジパンになりますし、製菓学校で教える細工もまずはマジパンからですし、お菓子を作る材料としてもマジパンを使います。
ですから、ケーキ屋さんにとっては、シュガーペーストよりマジパンの方が圧倒的に馴染みがありますし、
「人形細工=マジパン」と言うイメージがついているようです。
ですから、ケーキ屋さんがシュガーペーストで作ったお人形を見て、「マジパンだね~」と言うことも珍しくはないですし、区別がつかない人も多いと思います。
ケーキ屋さんは「食べるお菓子」を作るお仕事ですから、
「飾るお菓子」を作るシュガークラフトは、まったく違う分野とも言えますので、シュガークラフト知らなくても当たり前~なんですよね。
そこで、今日は、ケーキ屋さんもよくわからない(かもしれない)
シュガークラフトとマジパンの違い
・・について、ざっくりですが説明しまーす。
材料の違い
<シュガークラフト>
「シュガーペースト」と「アイシング」
「シュガーペースト」とは、粉糖と卵白と増粘剤で作ったお砂糖のペーストのこと。
シュガーペーストは「食べる」と言うよりも、「装飾する」ことが第一の目的です。
もちろん食べることはできますが、”お砂糖味”です。
「アイシング」は、アイシングクッキーでお馴染みですが、材料は粉糖と卵白です。
甘いのですが、それほどしつこくはなく食感は乾くとサクサクしています。
<マジパン細工>「マジパン」
「マジパン」とは、粉砕したアーモンドと砂糖を練ってペースト状にしたものです。
マジパンはアーモンドと粉糖の配合により「ローマジパン」というものもあります。
細工専用ではなく、例えばシュトレーンなどの焼き菓子の材料としても使われます。
アーモンドがたくさん入っていますので、美味しいお菓子になります。
細工の違い
<シュガークラフト>
・シュガーペーストは1ミリ以下まで薄くできるので、花弁やドレスのドレープまで繊細な細工を得意とする。
・ペーストの色が白なので、発色が良く色付けが自在。
・自然乾燥で乾くが、乾燥後は非常に衝撃に弱く壊れやすい。
・食べられるがかなり固い
また、細工のために中にワイヤーやスチロールが入っている場合があり、その時は食べられない。
<マジパン細工>
・マジパンはシュガーペーストほど極端に薄くはできない。 シンプルな細工に向く。
・ペーストにアーモンドの色が薄く付いているので、色は少しくすむ。
・自然乾燥で乾く。シュガーペーストよりは壊れにくい。
・食べられる、甘さは強いがアーモンドなので風味がある
マジパン細工は、写真のようなお人形をバースディケーキの飾りで見たことがあるかもしれませんね。
他にも特徴や差を説明するといろーいろありますが、ここではざっくりと違いを分かっていただけたらな~と思います。
お役に立てば嬉しいです。